医療 社会福祉 経済

医療や介護、年金などの社会福祉政策と経済との関係は、国家の根本にかかわる大きな問題です。また、高齢化と経済成長の鈍化が見られる先進国に共通の難題でもあります。制度をどのように改革すべきか考えましょう。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

報道と信用毀損-産科医療の崩壊2

 医療機関や医師と患者の間には情報の格差があるため、医療機関の評判ブランドが両者の関係に大きく影響します。評判は、患者が医療機関を信用するかどうかの判断基準の一つになるでしょうし、医療機関にとっては質を厳重に管理して、信用を維持するインセンティブになります。
 
 しかしながら、一旦信用を裏切るようなことが行われたと報道されると、評判やブランドが逆に悪いシグナルを送るようになるため、医療機関は大きなダメージをうけ、場合によっては存続できなくなります。

 悪質な医療機関が淘汰されたり、明らかな過失によって生じた損害が保証されるべきなのは当然です。しかし多くの場合、報道は事実の検証が十分行われる前になされるため、否定的な評判がたつと、過失の有無にかかわらず、その時点で信用は毀損されてしまいます。さらに、一旦低下した信用を取り戻すのは容易なことではありません。
 
 このように、リスクの高い医療を行うと、確率的に予測される事故のリスクよりもずっと大きな信用毀損リスクを負うことになり、一般的な損害賠償保険ではこれを回避できないのです。

 さらに、事故に遭遇した医師個人が警察に逮捕され、大きく報道されるというような事態にまで至ると、産科医は地雷原を歩いているような状態になります。大野病院事件産科医にとって衝撃的であったのは、このような事情によります。

 人員が少なく専門医や高度医療機関によるサポートが受けにくい地方の病院から産科医がいなくなってしまったのは、このような病院での診療は、信用を毀損するリスクが特に高いためです。

スポンサーサイト

テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2007/11/03(土) 21:32:11|
  2. 医療崩壊
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<検診をうけない妊婦-産科医療の崩壊3 | ホーム | 情報格差-産科医療の崩壊1>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://emed.blog123.fc2.com/tb.php/8-38279ee0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

カテゴリー

最近の記事

月別アーカイブ

ブログ内検索

タグランキング

RSSフィード

My Yahoo!に追加
Add to Google
Subscribe with livedoor Reader

リンク

このブログをリンクに追加する 

人気ブログランキング
FC2ブログランキング

最近のコメント

最近のトラックバック

参考書

このブログに出てくる本



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。