医療 社会福祉 経済

医療や介護、年金などの社会福祉政策と経済との関係は、国家の根本にかかわる大きな問題です。また、高齢化と経済成長の鈍化が見られる先進国に共通の難題でもあります。制度をどのように改革すべきか考えましょう。

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デットデフレーション-日本経済がこうなった理由(3)

 バブルが崩壊したあと、日本経済はデットデフレーション債務デフレ:デフレによる債務の膨張)と呼ばれる状態に陥ってしまいました。

 長期にわたる物価の下落のことを、デフレーションデフレ)と呼びます。日本で当初起きたのは、急激な金融引き締めなどによる人為的資産価格の下落です。

 資産バブルが崩壊しても、値崩れを起こした資産に借金で投資をしていなければ、なかなか一般物価のデフレにはなりません。資産価格が下がれば、経済的には資産減少による設備投資や消費の抑制がおこりますが、土地の利用価値が下がるわけではないからです。適切な金融政策公共事業などによって需要を増やせば、通常はデフレを回避することができます。

 しかし、借金で買った土地値下がりすると被害は大きくなり、特にそれが値上がりを見込んだ投機的なものであった場合には重大な問題が起こります。

 まず、資産が担保割れをおこすので、別の資産で担保するか、売却して借金を返済しなければいけなくなります。資産を売却するひとが増えれば、さらに資産価格下落し、一層売却に拍車がかかるという悪循環に陥ります(バブルと逆のポジティブ・フィードバック)。

 資産の下落幅が大きいと、債務者は債務超過に陥ります。そして借金を返済できなくなければ、債務不履行により破産します。

 資産の下落にともなう借り手の破産が続くと、続いてお金を貸している銀行が破産します。悪循環による資産価格の下落を恐れ(将来の値上がりに期待して)、銀行が借金の返済を繰り延べ、破産による整理や資産の売却などせずに維持しているのが、不良債権です。

 持続的に資産価格が下落すると、銀行が整理を避けても不良債権が増加してしまいます。そうすると、銀行には破綻に備えた引当金(準備金)が必要となるなので、貸し出せるお金が減ってしまいます。このため、いわゆる貸し渋り貸しはがし、が起こり、バブルとは無関係な会社までもが倒産し、不況が深刻化することになります。

 銀行からの借金というのは、銀行信用創造によって作り出したお金ですので、これが破綻や整理によって失われると、世の中のお金(通貨供給量)が減少します(信用収縮)。そのために、低金利による通貨供給と逆の状態がおきてひどい不況になるわけです。

 この状態が長く継続すると、一般物価下落して、ついにデフレになってしまいます。日本のデフレは1998年がピークでした。

 一般物価が下がると、実質金利が増加して借金が増えたのと同じことになります。債務者の負担はが増加して、ますます債務不履行の可能性が高くなり、倒産が増えればさらに物価が下がるので実質債務が増える、という悪循環を形成します。これが、デットデフレーションです。

 また、一般物価の下落は経済の収縮によって需要を低下させるため、さらに物価が下がるという悪循環も形成されます(デフレ・スパイラル)。

 そして物価下落率実質金利上回ると、マイナスの名目金利でなければお金を借りるひとがいなくなり、現実にはだれも借金をしなくなる、という事態に陥ります。この状況では、金利の操作によってお金の供給を増やすことが不可能なので、不況からの脱出が難しくなります(流動性トラップ(流動性の罠))。
 
 バブル崩壊後の日本では、1999年から数年間、ゼロ金利でも通貨供給量が増えないところまで行きつきましたので、流動性トラップに落ち込んだということになります。

 その後日本の不良債権は何とか処理を終えて、信用恐慌(銀行の連鎖破綻)は回避されましたが、人為的か必然かはともかく、未だにデフレから完全に脱却したとはいえない状況です。

 最近米国で起こったサブプライム問題は、同じようにデットデフレーションを起こしかねないものですが、米国の銀行は既に不動産担保債権証券化して世界中に売却していたため、問題は世界中に薄く拡散しています。世界各国で株が急落し、金融緩和などの対応が行われています。

 デフレの詳細は、デフレの経済学

つづく
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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2007/11/18(日) 14:04:53|
  2. 社会福祉と経済成長
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