医療 社会福祉 経済

医療や介護、年金などの社会福祉政策と経済との関係は、国家の根本にかかわる大きな問題です。また、高齢化と経済成長の鈍化が見られる先進国に共通の難題でもあります。制度をどのように改革すべきか考えましょう。

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米国医療制度の概要-医療崩壊はこれからです(3)

 米国の医療制度を簡単にまとめておきしょう。

 米国の医療費は、総額200兆円弱でGDPの16%、このうち公的保険民間保険でそれぞれ半分弱、残りは自費でまかなわれています。なお、無保険者が約4,700万人いると推定されています。

 日本の国民医療費は33兆円で、総額医療費はGDPの8%、このうち84%公的保険で支払われています。

 つまり、米国の国民一人当たりの医療費は日本の2倍と、はるかに高額です。また日本と同じ医療制度であれば、米国の公的保険支出部分だけで制度を維持できることになります。

 民間保険部分は完全に市場化されていますので、これが拡大しても(利用者の評判はともかく)経済の面からは問題なく、むしろ経済成長の原動力になっています。問題は税でまかなわれる公的保険の部分と無保険者です。

 高齢者障害者は有病率が高いため、民間保険では保険料が高額になりすぎて支払えません。また低額所得者には、そもそも支払い能力がありません。そこで、1965年に公的医療保険である、メディケアメディケイドが導入されその後,様々な変遷を経てきました。

 米国の公的医療保険としては、このほかに連邦公務員退役軍人の保障があります。

 メディケア連邦の提供する公的保険で、障害者と65歳以上の高齢者を対象とします。A、B、C、Dの4区分があり、Aは無料ですが急性期の短期入院しかカバーしていません。B,Cは長期入院保険、Dは薬剤費の保険ですが、別途保険料の支払いが必要です。

 メディケイドは、連邦が提供する公的保険で、低所得者を対象としています。、もともとはシングル・マザー出産費用とその子供の医療費を保障するのが主眼でしたが、現在は州によって様々なプログラムがあります。通常、メディケイドとメディケアは併用可能です。

 メディケイド、メディケアは、同じ疾病を診療しても民間保険とは支払われる保険金額が異なっています(民間保険の半分ぐらい)。また、メディケアAだけしか加入していないと、長期入院費や薬代が支払われないため、できるだけ速やかに退院することになります。

 メディケアや安い民間保険では、カバーされる範囲狭く自費負担が多いため、病気になったために破産することも珍しくありません。

 一方、民間医療保険は市場化されていますが、保険料を福利厚生の一環として雇用者が支払うのが普通なので、どの程度の保険に入れるかは、雇用先企業がどれだけ職員を優遇しているか、あるいは労働組合の強さなど、によって決まります。

 大企業の経営者や幹部職員などは、一般に高額の保険に入れますが、中小企業や個人商店の職員は安い保険しかは入れません。そして、安定した職につけない場合、無保険者になってしまいます。

 米国医療制度の状況は、アメリカ医療の光と影

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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2007/11/19(月) 12:52:55|
  2. 医療崩壊
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  4. | コメント:2
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