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医療 社会福祉 経済

医療や介護、年金などの社会福祉政策と経済との関係は、国家の根本にかかわる大きな問題です。また、高齢化と経済成長の鈍化が見られる先進国に共通の難題でもあります。制度をどのように改革すべきか考えましょう。

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医療はどのような財か-公共財、私的財、価値財

 医療制度は公共的なものと言えるのでしょうか。

 一般に、公共財私的財は次のような基準で分けられています。
 1. 利用者を排除することが可能かどうか(排除性)。
 2. 利用者が増えた時に、追加コスト(限界費用)がかかるかどうか(競合性)。
 利用者の排除が不可能(非排除性をもつ)で、かつ利用者が増えても追加コストが全くかからない(非競合性をもつ)ものは、純粋公共財と呼ばれ、教科書では国防外交などが該当するとされています。純粋公共財は、市場にまかせると過少供給になるため、必要に応じて政府が税を用いて維持しなければなりません。

 一方、利用者を排除可能で、かつ利用者が増えると追加コストがかかるものが私的財です。私的財は、市場に委ねることによって効率的に供給されます。 

 非排除性・非競合性のうち、どちらかの性質をある程度もつものは、公共財(広義の公共財)と呼ばれています。準公共財には、道路や港湾、水道辞表など様々なバリエーションがあります。準公共財は民間、政府いずれも供給することが可能です。

 以上の性質とは別に、財に社会的な意味合いがあるかどうか、という基準があります。社会的に価値のあるものは価値財(メリット財)、マイナスの価値があるもの(麻薬など)は負の価値財と呼ばれています。

 医療や教育は、基本的には私的財としての性質を持っていますが、社会的な価値があるので価値財(メリット財)であり、ある程度公共性があるものと考えられます。

 価値財がどのように供給されるかは、個々の利用者ではなく、社会全体にとってどのような効用が期待できるか、によって決まります。従って、民主主義国家では、国民の総意としての価値判断が最も大きな影響を与えます。


  これまで述べてきた経済面からの医療に対する考え方を整理すると、次のようになります。

 1.医療は私的財なので、市場で供給するのが最も効率的である。ただし、情報の非対称性によって様々な問題が生ずるので、政府の介入が必要である。

 2.医療は社会に有益な価値財であるため、公共性がある。政府がどこまで関与するかは、医療の社会全体への効用に対する国民の総意で決まる。

 3.我が国においては、少なくとも国民の生存権は保障されなければならない。


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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2007/11/13(火) 08:34:18|
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