医療 社会福祉 経済

医療や介護、年金などの社会福祉政策と経済との関係は、国家の根本にかかわる大きな問題です。また、高齢化と経済成長の鈍化が見られる先進国に共通の難題でもあります。制度をどのように改革すべきか考えましょう。

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少子化と福祉国家レジーム-医療制度改革

 先進諸国の中でも、欧州(特にイタリアなどの南欧)、日本、韓国などでは、急速に少子化が進行しています。

 これには様々な要因が関わっていますが、福祉国家レジームも大きく影響していると思われます。

 社会民主主義型レジームでは完全雇用が原則ですので、基本的に女性も就業します。そのかわりに育児、教育、介護などは社会全体で保障するため、出産・育児に大きな支障はなく、少子化が起こりにくいのです。
 もちろん、スウェーデンの女性は社会福祉関係の公務員に多く、民間企業の管理職には少ない、などの問題はありますし、伝統的な家庭が成り立たなくなることが長期的にどう影響するかはわかりません。

 一方、保守主義型レジームでは、家族職域集団を単位として福祉が提供されます。職域集団の主な構成員は男性の正職員でそれ以外は排除され、女性は家庭における育児や介護の要員となることを期待されるため、社会進出が阻害されます。このような状況が、晩婚化出生率低下を招き、少子化の大きな原因になっています。
 家庭を重視する原因として、東アジアでは儒教が、南欧ではカソリックが影響していると思われます。
 また、ドイツやフランスのように少子化に伴う労働力不足を外国人に依存すると、既存の職域集団に帰属しない労働者が増えてしまうために社会の二重構造化が起こり、不安定になります。

 自由主義型レジームでは労働市場が発達して雇用の流動性が高く、その理念から職域集団による分断は起こりにくいと思われます。米国では、政府の積極的な介入もあって女性マイノリティの社会進出は著しく、また多くの移民を受け入れているため、出生率は落ちていません。

 少子化高齢化を加速します。また女性の社会進出が遅れると、労働力の利用が非効率になり、国の生産性向上を阻害する可能性があります。

 このままの状況では、さらに少子高齢化が進行し、いずれは経済成長が困難になると想定されることが、保守主義型福祉国家レジーム転換が避けられない、と考えられる理由の一つです。

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テーマ:政治・経済・時事問題 - ジャンル:政治・経済

  1. 2007/11/11(日) 13:36:30|
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